2010年09月07日

00.社会

市有地、実は私有地だった

中筋日延児童遊園

私有地であることが分かった中筋日延児童遊園

和歌山市が40年近く前から児童公園として使用していた土地が私有地であったことが6日、分かった。現在の所有者が遊具の撤去を求めており、公園緑地課は「公園として引き続き使用できるように粘り強く交渉していく」と話している。

公園は、市立山口小学校の東約100メートルの一軒家が並ぶ閑静な住宅街の中にある「中筋日延児童遊園」(342平方メートル)。同課によると、市は平成20年7月に土地所有者(大阪市の男性)から「市税の代わりに、土地を物納したい」との申し出を受けたが、市の担当者は「市有地のはず」という認識のもと拒否し、そのままにしていたという。

同課の台帳には、「宅地造成にともない所有者から寄付の申し出を受けた」という記載があるが、同公園の登記は大阪市の男性のままになっていた。宅地を造成する場合、開発する土地の約2割を道路や緑地などを整備するための公共地としなければならず、市は「今回問題になっている公園も、公共地の一部であると考えていた」と話している。

22年7月、堺市の建設業の男性が所有者から土地を購入。8月4日、市に対して遊具を撤去するように申し出たという。同課は「地域の人に迷惑を掛けないようにしたい」。近所に住む男性(65)は私有地であったことに驚き、「子どもらがよう遊んでるよ。近くの幼稚園児たちも来るのに...公園のままにしておいてほしい」 と話していた。





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