紀美野の横出さんが初のエッセー集

紀美野町下佐々の横出博子さん (75) がこのほど、 自身初のエッセー集 「峡 (かい) は心の友」 を自費出版した。

「峡」 は町民が発行している俳句や短歌、 エッセーなどの同人編。 平成22年1月発行の第72号で18年を迎えた。 町民を中心に県外からも投稿があり、 横出さんは平成5年の第4号から同誌に投稿し、 ことしで17年になる。 エッセー集では、 思いや考えを少しでも興味のある人に知ってもらいたい、 家族や身近な友人に残しておきたいと、 今まで投稿してきた文章をまとめた。

「カメムシと苦戦したエピソード」 「一粒の米の大切さ、 一滴の水のありがたさ」 「戦争で苦労した話」 など、 生活を通して思ったことや感じたことをつづっており、 横出さんは「この本にすべての思い出が詰まっている。 読んでくれた人からはがきももらい、 こんなにうれしいことはないです」と話している。 また、 20年以上にわたって趣味で制作してきたちぎり絵の写真も掲載。 ちぎり絵は写実性の高い繊細な作品ばかりで、 花など四季の風景などを和紙をちぎって表現した。

本は100冊製作。 同町神野市場の文化センターや動木の中央公民館、 和歌山市西高松の県立図書館、 紀の川市西大井の打田図書館などで借りることができる。