2011年01月27日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

トマト本来の濃厚な味を、貴志川の田村さん

 「貴志川ファーム」 代表、 田村尚之さん (24)

「コクがある自慢のトマトです」 と田村さん

トマト本来の濃厚な味を引き出そうと、 紀の川市貴志川町岸宮の 「貴志川ファーム」 代表、 田村尚之さん (24) が、 まるでブドウのような栽培方法に取り組んでいる。 「水平放任栽培」 と呼ばれる栽培方法で、 350坪のハウスには 「モモタロウ」 「アニム」 といった品種のトマトの木28本が並ぶ。 実は小さめだが中身が詰まり、 手に持ったときのずしりとした重さがおいしいトマトの証だ。

トマト栽培は通常、 葉の根本に出てくる脇芽を摘み取り、 養分を一本の茎に集中させることで実を大きくする。 また、 一定量の実を収穫すると1シーズンで苗を植え替えてしまう。 しかし田村さんの栽培方法は、 まったくの逆。 頭上に水平に張り巡らせたネットにトマトのつるを四方八方に広げていき、 脇芽も摘まない。 植え替えもできる限りしないという。 この栽培方法を始めてから約2年。 田村さんは 「うちのトマトは小さくても質を重視しています。 木は1年半を過ぎると、 コクがありしっかりと味がある実がなるんですよ」 と話している。

田村さんのトマトは同市桃山町市場の桃山物産センターなどで購入でき、 価格は1キロ1000円前後。 岩出市野上野のイタリア料理店「アランチョ」と、 和歌山市中島の同「セレプレコンテ中島店」にも納品しており、 店からも「加熱すると特に甘みが引き立ち、 その存在感はパスタのソースに最適」と好評だ。





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