2011年02月15日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

小川小で複式授業の研修会

児童らが自ら学習するフリートーク - 小川小で複式授業の研修会

児童らが自ら学習するフリートーク

紀美野町中田の町立小川小学校(東條容子校長、児童26人)でこのほど、教師が同時に異なる学年を指導する「複式授業」の研修会が開かれ、全国から集まった教職員ら約100人が同校の複式授業を見学した。児童たちは教師が他方の学年を指導している間、自分たちで積極的に発言して授業を進め、教職員たちは興味深そうにその様子を学んでいた。


児童らが一つのテーマについて話し合う授業「フリートーク」では、児童たち自身で板書、発言、質問などを行い、自分たちで授業を進める。複式学級では一方の学年を指導する時、もう一方は指導できなくなるため、フリートークのような自ら考えて授業を進める力を養う取り組みが必要とされている。

この日のテーマは「おばあちゃんに初めて贈る誕生日プレゼントは何が良いか」。ある児童が「手作りの品が良い」と発言すると、別の児童は「なぜそう思うのか」と質問し、また別の児童は「手作りにすると思いが伝わるから」と答えていた。児童らはたくさんの大人を前に緊張しながらも元気に発言し、板書役の児童も分かりやすく工夫しながら意見を漏らさず個条書きにしていた。

みなべ町立清川小学校の塩路文哉教諭は、「先生がほとんど授業に入らなくて、子どもたちが自分で考えて話していた。興味深い内容でとても勉強になった」と感心。板書役を務めた3年生の宮下天翔君は「多くの意見をしっかりと書き出せました。次はもっと大きな声を出したい」、5年生の垣内実咲さんは「とても良い話し合いができたと思う」と話していた。

複式授業は児童数が少ない学校で実施されている授業で、同校では平成21年5月に複式国語授業について学び合うネットワーク「全国複式国語授業研究会」を発足させ、夏と冬に研修会を開いている。





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