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「こだわりのニンニクを食べて」 と得津さん |
東京の大学を卒業した後、 紀の川市貴志川町井ノ口に移住してニンニクの栽培に挑戦している得津広子さん (25) 方で、 2年目の収穫が始まった。 約6000平方メートルの畑で栽培しており、 収穫量は年間約7トンを見込んでいる。 品種はにおいが少なく食べやすいと人気がある 「シャンハイ早生」。 大阪の飲食店や同市貴志川町前田の紀州の産直市場 「よってって」 貴志川店で販売している。
得津さんは、 夫で大手石油販売会社を退職した力さん (31) と 「自分たちで生産したものを販売したい」 と夢を持ち、 共に移住。 現在は借りた畑でニンニクのほかに小松菜、 水菜などの葉物野菜やナス、 ピーマン、 スイカなどを育てている。
ことしのニンニクは大玉で味も良好。 素揚げなどで食べると栗のような甘さがある。 大学で食品成分などの研究をしていた広子さんは、 ニンニクの成分を分析。 化成肥料を使わず、 自然の堆肥のみで栽培していることが良い成育につながっているという。
日持ちしないことと、 乾燥や冷蔵設備に多大な費用が掛かることから、 ニンニク栽培で生計をたてる農家は少ないという。 得津さんは 「来年は畑の面積を倍の1町にして収穫を増やし、 取引先の飲食店なども開拓し、 自慢のニンニクを多くの人に食べてもらいたい」 と話している。
価格は1玉200円前後。
問い合わせはよってって貴志川店 (TEL0736・65・2533)。
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