2011年05月26日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

子どもの医療費無料化で新婦人が署名提出

子どもの医療費無料化で新婦人が署名提出

上野耕志議長に署名を手渡す城支部長

那賀地方の女性らでつくる新日本婦人の会那賀支部 (城伸子支部長) はこのほど、 中学校卒業までの医療費の無料化を求める請願 (紹介議員2人) と賛同した市民の署名約1万3000人分を岩出市議会に提出し、 受理された。 同支部では6月議会で請願が採択されるよう訴えている。

同市は現在、 就学前幼児の医療費を全額負担、 小学生は入院費のみ負担している。 昨年度の就学前幼児の医療費全額負担の件数と金額は4万9425件、 1億407万円。 小学生の入院負担は45件、 261万円だった。 同支部は 「県内でも子どもの比率が高い町なので、 子育て支援の充実が強く求められている」 と訴える。

一方、 訴えに対し市は 「子どもの医療費負担は少子化対策として国が責任をもってするべき。 市の仕事は保育など子育て環境の充実を図ること」 と負担拡大に難色を示している。 署名を受理した議会では 「署名の重みもあるし訴えの趣旨は良いこと。 しかし、 財政は限られている。 議会でしっかりと審議したい」 としている。

同支部の城支部長(74)は「今後も議会を傍聴したり、 議会の委員会で意見を主張させてもらうなどし、 義務教育の間は医療費を市に負担してもらえるよう働き掛けたい」 と話している。

人口が同規模の紀の川市では昨年度、医療費全額負担の対象を就学前幼児から小学校卒業までに引き上げている。 市負担は引き上げ前が9044万円(対象3209人)だったのに対し昨年度は1億6649万円(同6494人)となっている。





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