2011年06月06日

00.社会

1800年前の竪穴建物発見 神前の「井辺遺跡」

1800年前の竪穴建物発見 神前の「井辺遺跡」

出土した土器を見る参加者

県文化財センターは、現在発掘調査を行っている和歌山市神前の 「井辺遺跡」 から約1800年前の堅穴建物(地面を掘って造った建物)3棟などを発見。5日に調査成果の現地説明会が開かれ、地元住民ら約170人が参加した。

同センターは県の道路改良工事に伴い、3月末から同所一帯の約4000平方メートルを調査。堅穴建物のほか、用水路や排水路とみられる溝5本、畑の跡とみられるうね、大量の土器が見つかり、これまで不明だった同遺跡西部分の集落とその周辺の状況が明らかになった。

説明会では、同センターの技師・田中元弘さん(30)が 「堅穴建物の住居域が微高地(地形の高まり)の上に建てられている」 「畑や谷が村を区分していた」 などと解説。参加者は写真を撮ったり、メモを取ったりして熱心に耳を傾けていた。

同市神前の中村睦子さん(63)は 「博物館で見るのとは違ってロマンを感じますね」 と笑顔。同センター埋蔵文化財課の村田弘課長(56)は「多くの人に先人が生活していた実感を味わってもらいたい」 と話していた。





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