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あいさつする中村市長 |
紀の川市北勢田で造成計画が進められている第2工業団地の着工式が20日、現地で行われ、関係者50人が参加した。中村愼司市長は「今の企業は進出決定から1年以内に操業したいというのが流れ。しかし、市には声が掛かっても場所がなかった」と現状を述べ、「雇用促進と自主財源の確保になる有意義な工業団地にしたい」と事業への意欲をみせた。来年8月に完成予定。
同団地は工場用地7・7ヘクタール(全体11・3ヘクタール)の5区画。総事業費約16億円。仁坂吉伸知事は「大阪への道もよくなるであろうこの場所は県内でも一番有望な土地。完成すれば大きな(経済の)動きにつながる」と着工を祝福した。安全祈願祭では、関係者らが神前に玉串を奉てんし、工事の無事完成を願った。
同市では昭和40年代後半から企業誘致を行い、これまでパナソニック(株)エナジー社、東急車輌製造(株)、バンドー化学(株)、レンゴー(株)など大手企業を含む約40社が進出している。
平成20年には、県北部が「紀ノ川企業集積ベルト地帯」として国から認定されており、その中でも同工業団地は最重点地域に指定されている。同事業を管理する市の土地開発公社は「県は年間、1000社を訪問し、誘致交渉を行っていると聞いている。県と一緒になって早期の完売を目指したい」と話している。
設計は日本工営(株)(本社=東京、廣瀬典昭社長)、施工は(株)奥村組(本社=大阪市、奥村太加典社長)。
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