2011年08月29日

00.社会

県内初の「シニアスクール」開校へ 鳴滝小

県内初の「シニアスクール」開校へ 鳴滝小

活動拠点となるランチルーム

和歌山市善明寺の市立鳴滝小学校 (堅田哲也校長) に9月12日、 県内初の 「シニアスクール」 が開校する。 地域の高齢者を対象に週2回、 同校ランチルームで開き、 趣味やコミュニケーションなどを楽しむ 「自主学習会」 を中心に、 将棋、 手品、 川柳などさまざまな教室や、 児童との交流会も催す。

発案したのは、 鳴滝地区の老人会 「鳴滝南ひまわり会」 (北野全美会長) 会員の小川昌弘さん (64)。 小川さんはことし5月ごろ、 市のホームページで、 市内の小中学校で余裕教室 (ほとんど使われていない教室) が530教室あることを知り、 会の活動拠点にしたいと学校に提案したという。

同校は、 下校児童の見守りなどで常に学校に協力している同会の憩いの場になるならと快諾。 同校の余裕教室は3、 4階だが、 会員の体を気遣い、 1階のランチルームを提供することにした。 会員が校内に入ることは防犯面でも安全とし、 豊富な知識を生かして 「児童とも触れ合ってほしい」 と申し出た。

保護者からも、 「高齢者の健康状態が分かるし、 子どもと触れ合うことで元気になってもらえたら」 「孫のお迎えを頼んだり、 学校での様子を見てもらえる」 と歓迎する声が上がっている。

いよいよ来月に開校が迫り、 小川さんは 「ゆくゆくは校区内の各自治体に広まり、 大きな輪になっていくことを願っている。 実績を残せるよう働き掛けていきたい」 と話している。





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