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本堂で祈りをささげる参加者ら |
紀州徳川家の菩提寺として知られる、海南市下津町上の長保寺 (瑞樹正哲住職) で14日、あらゆる食材に感謝する「魚介鳥獣草木供養」(万物供養祭)が本堂で営まれ、 市内の飲食業者ら約30人が自然の恵みに感謝した。
海南海草調理師会 (中岡勲会長) が主催する初めての行事。 近年、 局地的豪雨などの異常気象に加え、 鳥獣被害や漁業不振など今までにない異変が続いていることから、 同会らが 「日頃から生き物の命をもらっていることに感謝しよう」 と計画した。 今後、 毎年実施していくという。
本堂では瑞樹住職が読経し、 参加者らが焼香。 その後、 近くの供養池 (上池)に移動し、 供養塔婆を立て、 捕獲した魚などを逃がして徳を積む仏教儀式 「放生会」 (ほうじょうえ) になぞらえ、 ウナギ4匹、 ドジョウ30匹を放流した。 中岡会長 (66) は 「われわれは日頃から生き物の命をいただく仕事に関わって生活している。 これからも食に感謝するこの供養を続けていきたいです」 と話していた。
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