2009年03月20日

05.紀の川・岩出・海南・紀美野

プルタブで車いす寄贈

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児童会代表から車いすの贈呈を受ける中村市長

紀の川市立池田小学校(中西義春校長、386人)で18日、1年間かかって児童らが集めたプルタブ65万個と交換した車いすが、全児童が見守る中、児童代表から紀の川市の中村愼司市長に贈呈された。池田小学校こどもユネスコを発足させた3年前からの取り組みで、車椅子の贈呈は昨年に続く2回目。社会貢献の精神は、後輩たちに着実に受け継がれている。

体育館で行われた贈呈式では、はじめに児童会新代表の5年西留璃さんが「地域の人たちの協力のおかげでみんなでコツコツため約65万個、230キロが集まりました。みんなの気持ちが一つになり、プルタブが車いすになりました。障害のある方のお役に立てればうれしいです」と報告。中村市長が「昨年に続く2台目、皆さんが1年間頑張った成果に感謝申し上げます」と笑顔で応えた。
この後、前児童会長で6年生の長尾茉柚さんら子どもユネスコ代表6人から車椅子が中村市長に手渡された。
池田小のこうした取り組みは平成18年6月、総合学習の一環で5・6年生が世界の恵まれない子どもたちのために献身的な活動をしている学校近くに住む森田久子さん(当時、紀北ユネスコ協会理事長)を迎え話しを聞いたのがきっかけ。
森田さんは野山で集めてきたドクダミを乾燥させ販売した資金でベトナムやカンボジア、フィリピンなどへ「バスケットピンポン台」を寄贈している。
森田さんの呼びかけに応え子どもたちは、すぐに池田小学校こどもユネスコを設立。1年目は書き損じはがきを集めて買った鉛筆やノートなどの文具をネパールの子どもたちへ送った。
2年目からプルタブ集めに取り組み、昨年は約50万個を集めた。今年はアルミの買い取り価格が3分の1に下がったこともあり、プルタブ65万個と不足分を書き損じはがきや切手を集めて、車いすを購入した。
中西校長は「森田さんのように活動している人の言葉が感性豊かな子どもたちの心に響いたのでしょう。毎年、全児童の前で贈呈することで、コツコツとやってきたことが形になることが実感でき、その思いが後輩たちに引き継がれていっているのでしょう」と話している。



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