2009年04月16日

00.社会

カーロ・エ・カーラのアシスタントシェフがダブル受賞

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試行錯誤を重ねた自信作と落合さん

和歌山市毛見のロイヤルパインズホテル内のイタリアンレストラン 「カーロ・エ・カーラ」 のアシスタントシェフ、 落合富雄さん (34) が2月末に東京で行われたカナダポーク・インターナショナル主催の 「第3回レシピコンテスト」 に初挑戦し、 準優勝 (銀賞) とカナダ大使館賞をダブル受賞した。 落合さんは 「うれしかったし、 練習時間を与えてくれた職場の同僚やレシピ作成のアドバイスをくれた上司に感謝したい」 と喜んでいる。

落合さんは、 平成6年に同ホテルを運営するロイヤルパインズ(株)に入社。 それまで調理経験は全くなく、 「入社する前、 テレビで料理の鉄人などがブームでかっこいいと思って」と、 料理人の世界に飛び込んだ。 同社のポルトヨーロッパ内のレストラン、 同ホテル宴会調理などを経験しつつ、 平成18年に料理コンテストでは初めての参加となる 「第3回エスコフィエ料理コンクール」 で見事ベスト8に入賞した。
「カナダポークレシピコンテスト」 は、 カナダで育った豚の魅力を広めようと、 レシピで競い合う大会。 今回、 全国の一流ホテルの調理人約180人から応募があり、 落合さんは書類審査で決勝に進む8人に選ばれた。 応募前の約1カ月間は仕事の合間や終了後の時間を利用して、 試行錯誤を重ねた。
出来上がった自信作 「ミント蜂蜜のクルートをまとった カルパドス香のバラ肉の腸詰めとフィレ肉のルーレ」 は、 豚フィレ肉をローストしたもので豚バラ肉のリゾットの腸詰めを巻いている。 見た目にも美しく、 落合さんの繊細な感性がにじみ出ている。 口に入れると、 はちみつの甘みがジューシーな豚肉の旨みと絡み合いあとをひく作品に仕上がっている。 「カナダポークの煮込んだバラ肉と、 フィレのローストを調和させることや、 豚肉の外側にナッツをまぶすだけでなく生地にして巻くことなど、 苦労したところはたくさんありました」 と振り返る。
決勝出場が決まってからは、 3時間という規定の時間内で料理を仕上げる練習を何度も繰り返したという。 当日は思ったよりも緊張せず、 集中して取り組めたと話す通り、 その成果が実り、 準優勝と、 付け合わせにアイスワインを使うなどカナダの食材を生かしたことが評価されカナダ大使館賞を受賞した。
今後の目標は、 昭和42年から開かれている 「ル・テタンジェ国際料理賞コンクール」 に出場することだという。
同店では5月7日まで、 受賞記念フェアとしてディナータイムに受賞作品がメーン料理のコースを提供している。 問い合わせは同店 (073・448・0341) まで。



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