2009年04月24日

00.社会

けやき大通り再開発事業計画変更へ

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フェンスが設置されているけやき大通り沿いの敷地

民間主導による県内初の都市再開発事業として注目されている和歌山市美園町の 「けやき大通り第1種市街地再開発事業」 は、 共同施行者となっていた不動産開発会社が事実上撤退、 施行者である土地所有者と支援する市などが新たなパートナーを探し事業計画の変更を検討していることが分かった。 景気低迷に伴うマンション販売の不振が理由とみられるが、 新たな開発業者探しは容易ではなく、 着工のメドも依然立っていない状態だ。

同事業は土地所有者である和歌山市の 「昭和倉庫」 と大阪市のマンション分譲販売 「日本レイト」 が共同事業者として計画した。 JR和歌山駅にほど近い和歌山市美園町のけやき大通り沿いの敷地約3570平方mに分譲マンションと商業施設、 ホテルを建設するもので、 和歌山市も 「まちなか再生につながる」 として国への補助申請などで積極的に支援している。
計画では22年度夏の完成を目指し、 ことし1月から古い倉庫や商店などの解体工事に入る予定だったが、 マンション販売会社の事業継続が困難な見通しとなったことから着工が延期されていた。 美園町にある施行者事務局によると 「共同施行者は銀行融資が困難になり事実上、 事業から撤退している。 現在、 設計業者や行政にも協力を求め、 新たなディベロッパーを探している段階。 それが決まり次第、 事業計画の変更届を出し、 できるだけ早い時期に着工したい」 としている。 日本レイトは 「この件に関してはコメントを控えたい」 と話した。
同事業の事業費は約41億円。 国・県・和歌山市も再開発ビルの整備などに補助 (国4億円、 県・和歌山市各2億円) し、 一部は既に執行されている。 計画地はいま、 通りに面し営業していた10軒ほどの店舗が既に立ち退いている。
市都市整備課は 「計画の大枠は変わらないが事業規模の縮小はありえる。 民間による再開発は県内でも初めてであり、 業者には引き続き事業の進行を指導していく。 景気低迷の中、 新たな共同事業者を探すのは大変だが、 市も協力していく」 と話している。



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