2009年07月12日

00.社会

市消防団に初の女性団員

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新しい制服を着て敬礼する女性団員 (左から榎本さん、吉田さん、山下さん、波床さん、菅谷さん)

和歌山市消防団 (寺下敦美団長) に4月1日付で、 昭和23年の同団発足以来初となる女性団員が6人採用され、 10日、 和歌山市消防局で開かれた消防団定例分団長会議で女性団員の紹介、 制服のお披露目があった。 同消防団は年々団員が減少していることから、 1日現在、 1630人と120人の欠員となっており、 若手の入団不足など人員確保が課題となっている。 全国的にも女性消防団員は増えており、 消防庁も女性団員の割合を増やそうという方針を出しているという。

ことし4月、 和歌浦分団に、 吉田直美さん、 山下まゆみさん、 波床晶子さん、 菅谷真理さん、 川口祐子さんの5人、 吹上分団に榎本千夏さんが入団。 これまでにも何件か女性の入団希望者の問い合わせがあったが、 消防団の業務内容の過酷さを知ってから断念したため、 ことしまで入団がなかった。

会議では、 女性団員5人 (1人欠席) が真新しい制服に身を包み登場。 寺下団長は 「団員として苦労を重ね、 自分たちで我がまちを守るという心意気で一日も早く活躍してほしい」 と訓辞。

入団したきっかけについて榎本さん (33) が 「回覧板で募集していて、 応募する人がなかったので入ってみようかなと思った」、 山下さん (48) が 「地区の男性が消防活動をしていて頼もしく感じたから」、 波床さん (45) が 「主婦でも地域に貢献することができたらと思って」。 活動への抱負については吉田さん (54) が 「邪魔にならないかなという懸念があるけど、 女性ができる役割を決めて頑張っていきたい」、 菅谷さん (40) が 「女性の優しさを持って、 けがを負った高齢者などに安心感を与えてあげたい」 と話した。

県内では平成20年4月現在、 10市町村で144人の女性団員が所属している。 女性団員らはすでに、 地区のイベントで防火広報をしたり、 防災訓練で放水に取り組むなど各分団ごとに活動をスタートさせており、 今後も男性団員と同様に、 火災発生の際に消火活動に協力するなど本格的に活動に参加していく。



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