岡田13Kで滋賀学園を完封

第91回全国高校野球選手権大会5日目は14日、西宮市の阪神甲子園球場で1回戦2試合、2回戦1試合があり、第1試合で県代表の智弁が滋賀学園(滋賀)と対戦。3回に岩佐戸龍の適時2塁打で先制すると、6回には岡田俊哉の犠飛で1点追加。プロ注目の先発岡田は初回こそピンチを迎えるもきっちりと抑え、そこからはエンジン全開。9回を2安打13奪三振と堂々の完封。智弁が2―0で初戦を突破した。


智弁は3回、大畑勇が左前打で出塁し、盗塁で1死2塁とすると、続く岩佐戸がファウルで粘ってタイミングを合わせると、ねらい澄まして振り抜いた打球は大きな左越えの適時2塁打となって、1点先制。6回には先頭の西川遥輝が中越えの2塁打で出塁、山本定寛の中犠飛で1死3塁とし、岡田の左犠飛で1点を追加した。

岡田は初回、不安定な立ち上がり。先頭打者に右中間への2塁打を許すと、犠打と死球で2死1、3塁のピンチ。しかし、クリーンアップを三振に仕留めて無得点で切り抜けた。2回以降は落ち着きを取り戻し、和歌山大会同様の冷静かつ力強い投球。最速144キロの力のある直球とキレのあるスライダーで許したのはわずか2安打。2者連続を含む13奪三振のおまけ付きで初戦を飾った。

岡田俊哉  「初回は甲子園独特の雰囲気に飲まれて緊張した。でも、落ち着いて投げることできた。今日は80点くらいの満足度」

髙嶋監督通算57勝  髙嶋仁監督は、この試合の勝利で甲子園通算57勝となり、元PL学園の中村順司監督の持つ甲子園最多勝利58勝にあと1勝と迫った。