「バーチャルボーイ」というゲーム機をあなたはご存知でしょうか。栄光に彩られた任天堂ゲーム史の中で唯一「黒歴史」といわれ、そのあまりの売れなさに、多くの人にとっては知ってるっちゃあ知ってるが触ったこと、実物を見たことさえないという、今や「幻のマシン」といわれる家庭用ゲーム機。
その実機がスタッフKの実家で箱・マニュアルありの完全動作品で発見されたので、レポートをお届けします。
バーチャルボーイ(VIRTUAL BOY)とは、任天堂が発売した3Dゲーム機。1995年7月21日発売、希望小売価格15,000円。全世界累計出荷台数は126万台。完全な箱が残っていることは珍しいんだけど、ぶっちゃけ初めて見るものなのでこれといった感慨はない。
「場合によってはバーチャルボーイで立体に見えない人がいます。」といわれましてもですね。
組み立てたらこんな感じ。このマシンの存在は昔から知っていたボク(たおまさ)ですが、てっきりメガネみたいに耳と鼻にかけて遊ぶものだと思っていました。デスクトップに立てて使うんすねー。
コントローラー。実は電池ボックスも兼ねています。カタチは先進的。しかしABの2ボタン。十字キーが左右についてます。
覗き込む部分。赤いフィルターの奥に絵がチラチラ見えます。
プレイスタイル。机の上にスタンドアップさせた筐体を覗き込むんですが、実は結構不安定な上、高さが微妙なので、ボクのようなオッサンの場合、腰に来ます。長時間プレイは無理ですよマジで。
なぜこれが売れなかったか?こうだからですよ。
本体背面にファミコンのごとくゲームカセットを差し込むスロットが。ゲームはT&Eの「レッドアラーム」。T&Eといえば「ハイドライド」と「レイドック」でしょう!オールドファンの胸は高鳴ります。
バーン!真っ赤です。以下、覗き窓にむりやりカメラのレンズを押し付けて撮影。
どんなテクノロジーが使われているのか知りませんが、すんげー奥行き(に見えます)。音楽も聞こえてきますが、なつかしのファミコン音源ですね。ちなみにステレオです。
発信!ゴゴゴーーーォ。ワイヤーフレームの世界が広がります。まあね、当時はこれで凄かったんでしょうが、ワイヤーフレームでリアルパース付けられると、ぶっちゃけ、何が何やら訳分かりません。
進め!K!青い地球を守るのだ!ゴハンはお預けだ!
うおー後ろからも敵が来る!燃える演出ですが、正直訳分からん。
ロックオンして誘導ミサイルで撃破!これとバルカンで突き進むという、オーソドックスなゲームなんですが、一番の敵は理解しにくいパースであります。よく背景つうか地面に建ってる建物みたいなのにひっかかります。
地球を守るには慣れが必要なようです。