「きのうまではよかったんやけどなぁ。今日はさっぱりや」っちゅう言葉は、釣り人ならだれもが言うたり聞いたりしたことがあるハズ。
きのうまで船が炎上するくらい釣れていたとしても、そんなもん、次の日にはすっかり消し去ってしまう絶対的火消し役、負のオーラ使い・ターミネーターY師匠とぼく。今回もまた、往年のJFK並みのストッパーぶりを発揮してしもた。
今回の被害者は、前日は、初心者2人を連れてでも、ジギングとキャスティングでハマチをわんさか釣ったというキャプテン・ボブ吉こと谷中船長。「今回は間違いないッスよ」と自信満々でY師匠とともに誘ってくれた。
結果から先に言うと大苦戦。「きのうの今日で、こんなに状況が変わるもんですか」と首をひねり、肩を落とすボブ吉船長。見くびってもらっては困る。こっちは乗合船の船長が恐れおののく「負のオーラ使い師弟コンビ」なのである。
前半、ジギングではさっぱり食わず、2回のボイルでのキャスティングで、3匹釣ったのみ(1バラシ)。潮の流れはゼロノット、風は無風。45gの軽めのジグでも、そのまま落とすと50mの海底まで垂直にストンと落ちるほどだ。キャストして斜めに探ったり、持てるテクニック(さしたるもんではない)を駆使してもノーバイトだった。魚探の反応はすこぶる良かったのに。
ただ、Y師匠だけがジギングで順調にエソを追加した。
エソなら任せて!
キャプテン・ボブ吉、なんとかこのヘタレ2人組に釣らせようと、大きくポイントを移動するも、間近まで行ったところで爆風になり、泣く泣く引き返したり、もとのポイントに戻ったとたんにまた無風になったり。
ボブ吉さん、ほんま、力を尽くしてくれてありがとうございます。
で、もとのポイントでボブ吉さんがパターンをつかみ、ハイスピードのスピニングでの超速巻き&ストップのパターンでヒット、その後バタバタと連発でボブ吉さんとY師匠がゲット。ちこいベイトリールでやってた僕は速巻きに対応できず撃沈。結果、3人で7匹(僕は1匹、1バラシ)となった。
ボブ吉船長
これだけ釣れれば十分です
苦戦したボブ吉さんの名誉のために言っとくが、彼は若いのにこれまですごい釣果をたくさんあげている。先日も遠州灘まで出かけ、でかいブリを仕留めてくるなど、テクニックはもちろん、フットワークも軽い。釣りへの情熱は見ていて気持ちイイくらいだ。
なんにせよ、取りあえず師弟2人してお祓いにでもいきます。このままでは今後誘ってもくれへんようになるかも。(海)