前回予告したあの形の「たれびん」とは、そう、だれもがルアーをイメージできるルアーソムリエのための素材。魚型たれびんです。
高級幕の内弁当などに入ってる刺身にかけるためのしょうゆ差し。貧乏人にはなかなかゲットする機会が少ないので、運良く出会うことができたなら、必ずキープしたいもんです。
ではさっそく調理にかかりたいと思います。素材のこの形を見る限り、バイブレーションにするのが一番オイシイでしょう。だいたいの骨組みを下書きし、重心の位置(バイブレーションの場合はやや前方の下の方)を決めます。それを参考にステンレス線で貫通ワイヤーをつくり割りびしをかませます。
魚をさばくようにお腹を割いたたれびんに、先ほど作った貫通ワイヤーをセットします。アイの位置を接着剤で止めて、割いたお腹の部分は耐水性のお風呂のコーキング剤でシールします。
シャキーン! 完成です。クリアカラーでナチュラル系かと思いきや、しっかり先っちょだけレッドヘッドでアピール系の「たれバイブ」。これまで紹介した中でも最も素材の味が出ているのですが、実はこの上なく理にかなったルアーに仕上がっているのです。
勘のいいあなた、そうです。口が開いているので、ガン玉チューンができるのです。
「はい、苦くないですよ~」とばかり、口にガン玉をジャラジャラと注ぎます。ガン玉の量により、ウエートも思うがまま。メリットとしてスローシンキングからファストシンキングまで、自在に調整できます。
2つ目のメリットとしてガン玉を飲ませることでラトル効果が期待できます。ジャラジャラと音を立て魚にアピールします。
3つ目のメリット、これがまたすごい。重心移動システムがナチュラルに成り立っているのです。キャスト時はガン玉が後方に移動し、リトリーブ時は前方に転がってきます(たぶんやけど)。これなら、はるか彼方のポイントにも届きますね。
そして極めつきのメリットはこれ。
タチウオ爆釣まちがいなし。これからのシーズンで活躍しそうですね!(海)
スイムテストしてみました
25cmのメッキ