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地デジの放送開始ボタンを押す寺本町長(中央)、 稲田局長(中央右)ら |
紀美野町が昨年3月から進めていたテレビ地上デジタル放送の難視聴対策工事がこのほど完成し、 先月31日、 町役場で竣工記念式典が行われた。 「ギャップフィラー」 と呼ばれる無線方式で、 町内に建設した送受信基地局60局は全国最多。 式典では寺本光嘉町長ら5人で放送開始ボタンを押し、 この日から町内全域で地上デジタル放送が見られるようになった。
県北西の山間部に位置する町内は、 ほとんどが地デジの難視聴地域で、 全4629世帯(2月末現在)のうち約7割の3200世帯で電波を受信できなかった。 ギャップフィラー方式は、 電波をいったん、 町役場本庁のアンテナで受信し、 最大4段中継で町内各所に建設した送受信基地局に配信する仕組み。 無線のため有線に比べて災害に強く、 屋外でも車載テレビやワンセグ機能のある携帯電話でテレビを見られるのが特長という。
式には町、 工事関係者ら25人が出席し、 総務省近畿総合通信局の稲田修一局長が寺本町長に無線局の免許状を交付した。 放送開始ボタンを押すと同時に室内のテレビに地デジ放送が映し出され、 寺本町長は 「今日から町民の皆さま方に安心してテレビをご覧いただけるようになり、 感慨ひとしお。 この施設を安全・安心のまちづくりに大いに活用していきたい」 とあいさつ。 稲田局長は 「ギャップフィラーは災害に強く外でも見られるので本当にいい選択をされたと思う。 (アナログ放送終了まで)あと480日。 地デジの普及が紀美野町からどんどん進んでいくことを期待したい」 と祝辞を述べた。
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