2009年03月26日

00.社会

仁義小学校で閉校式

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最後の校歌を元気いっぱいに歌う子どもたち

海南市下津町引尾の仁義小学校(上野幸浩校長、児童26人)で24日、閉校式が行われ、123年にわたる長い歴史に静かに幕を下ろした。式には児童、教職員をはじめ関係者ら約250人が参加し、慣れ親しんだ学校に感謝と別れを告げた。同校は少子化に伴う学校再編により、来年度から加茂第一小学校と統合される。

式は体育館で行われ、国家斉唱に続いて小島義英市教委委員長が閉校宣言。西原孝幸教育長は学校を支え見守ってきた地域に厚く感謝の意を表し、神出政巳市長は「大変辛い、寂しい時がやってきたが、先ほど児童の皆さんの元気な歌声を聞いてほっとした。当校の輝かしい実績と伝統は、今後も必ずや後身の方々に絶えることなく受け継がれていくものと確信している」と式辞を述べた。
児童代表の船橋生君(11)は、友達と学年関係なく一緒に遊んだこと、学校行事を全員で協力して盛り上げたこと、地域の人とふれあう中でさまざまなことを学んだことなどを振り返り、「小学校は僕たちに多くの大切なことを教えてくれた。素晴らしい思い出をいっぱい作ってくれた。仁義小学校の最後の児童になれたことを誇りに思います。僕たちはこの校舎も、思い出も、そしてきょうの日のことも絶対に忘れません」と、心を込めて学校に感謝を伝えた。上野校長は「学校の幕を閉じるということは新たな歩みの出発でもある。先輩が築いてきた輝かしい伝統を大切にし、加茂第一小学校で新しい歴史を築いていってほしい」と児童に呼びかけ、教育委員会に校旗を返納した。最後は全員で校歌を斉唱し、桜の咲き始めた地域に子どもたちの大きな歌声が響いた。
同校は明治19年3月、引尾、興、百垣内、曽根田の4小学校が合併して開校。明治、大正、昭和、平成と4つの時代を経て3385人の卒業生を送り出してきた。最後の卒業生は6人。在校生20人は4月からスクールバスで加茂第一小学校に通う。



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