2008年05月13日

2008 04.文化・くらし

県内初のフードアナリスト認定講師

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認定証を手にする新古さん

県内初のフードアナリスト認定講師がこのほど誕生した! 資格を取得したのは湯浅醤油有限会社(新古敏朗社長、有田郡湯浅町)の常務取締役・新古祐子さん(36)。フードアナリストは食だけでなく食空間を評価(格付け)・分析・コーディネートする専門家で、認定講師はフードアナリストの育成もできる。新古さんは「和歌山にはすばらしい食材、おいしいものがたくさんある。これらを、国内外に発信していきたいです」と情熱を燃やしている。

フードアナリストは日本フードアナリスト協会が認定・教育をしている。食・食文化を体系的に学び、味だけでなくレストランの内装や料理の歴史、法律などを総合的・段階的に学び、レストラン等を格付けする知識と素養を身につけた専門家。飲食店の覆面調査員、食ジャーナリスト、ショッピングセンターのプロデュース等の活動ができる。資格は初級から特級までの6段階あり全国に約3000人(平成20年4月現在)がいる。認定講師の試験を受けられるのは2級保持者以上で、現在約50人の講師がいるという。県内のアナリスト有資格者は6人で、このうち認定講師は新古さんが初めて。
新古さんが勤める湯浅醤油(有)は、夫で社長の新古敏朗さんが古来の技法とこだわりの素材で日本一・世界一の醤油造りを目指し、これまでモンドセレクション最高金賞を3年連続で受賞している。
同社で営業企画室長も務める祐子さんは日々、第3者の視点で信頼性の高い情報を正確に分かりやすく提供できる方法を思案する中、昨年12月にこの資格を知った。「これなら、あらゆる角度から提案ができるし、フードコーディネーターと違い格付けができるからきるのが魅力だった」と祐子さん。今年2月から4級を受験、4月には2級と認定講師の試験に臨み合格した。
認定講師としての仕事はこれからだが、「和歌山は、醤油の発祥地であり、果物王国でもあります。また、根来や黒江の漆器など素晴らしい食材や文化が豊富にあります。これらをエコなども含め、いろんな角度からコーディネートして、日本はもちろん海外にも発信していきたいですね」と、夢を膨らませている。





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