2008年05月11日

2008 00.社会

洞爺湖サミットに向け警察、消防、JRがテロ対処訓練

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防護服を着て負傷者救出の訓練を行う消防隊 (10日未明、JR和歌山駅ホームで)

ことし7月に北海道洞爺湖で開かれる第34回主要国首脳会議で、関西地区でも関係閣僚会議が開かれることに伴い、テロ発生が懸念されることから、警察、消防関係、JR西日本は10日未明、JR和歌山駅で鉄道テロ対処訓練を行った。3機関合同では初めてとなる訓練には、県警本部、和歌山東署などから約80 人、和歌山市消防局、市内各消防署など消防関係から約60人、JRから約120人の合わせて約260人が参加した大規模なものとなった。

訓練は、JR阪和線の普通列車内2両目で化学物質がまかれ異臭が発生し、多数の負傷者が出るという想定で行われた。
異臭が発生し、列車の車掌からJR関係者へ報告、乗客から警察、消防へ通報する場面から訓練はスタート。報告、通報を受けた3機関が事案対応のため、それぞれの機関を調整、連携する現地調整所を設置した。訓練列車がホームに到着すると、JR関係者が1、3両目に避難していた乗客を避難誘導し、続いて防護服を着用した消防部隊と警察部隊が2両目へ突入。消防部隊は倒れている負傷者の救出を、警察部隊は化学物質の検知や発生物の採証活動を行った。その後、消防部隊が中和剤の入った散布機を持ち電車内の除染活動を行い、訓練は終了した。
県警本部警備部の川後修身警備部長は、「初めての合同訓練だったが、1人でも多くの命を救うためには、3機関の連携とそれぞれが自分の役割を理解し自分の考えで任務を遂行することが大事だと感じた」 と話していた。





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