2008年05月22日

2008 00.社会

入佛落慶法要で関係者2000人が祝う 紀三井寺の大観音像

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木造では日本最大の立像 「大千手十一面観音菩薩」

和歌山市の西国二番札所の紀三井寺(前田孝道貫主)で21日、大千手十一面観世音菩薩像の入佛落慶法要が執り行われた。大観音像は全身が漆金箔で覆われ、重さ約30トン、総高約12mで寄木造りの立像としては日本一の大きさ。前田貫主は訪れた約2000人の関係者や信者に 「感慨無量で言葉が出ません。皆様がご健勝でご多幸でお家が繁盛するよう願っております」と感謝の意を述べた。

西国三十三観音霊場全札所供養の厳儀をもち営まれた法要は、 数多くの関係者や来賓、 参詣者が訪れ境内は厳粛な雰囲気に包まれていた。 関係者は本堂の拝殿に参詣した後、 新仏殿に入殿。 行列をとりまく一般参詣者は合掌や経を唱え見守った。
来賓の仁坂吉伸知事は 「何千年、 何百年に一度の千手観音の落慶法要に出席できありがたいです。 千年にもわたり文化財、信仰のよりどころを守ってきた地域の皆さん、 名草山から愛情を持って見つめていただいている紀三井寺に千手観音が加わりました」 とあいさつ。
仏殿建立奉賛会の会長を務める(株)島精機製作所の島正博社長は 「大事業をお手伝いすることで数百年に一度のご縁に結んでいただきました。 この千手観音像は平成の世を代表する仏像に違いない。 紀三井寺の発展は地元経済にも寄与することでしょう」 と謝辞を述べた。
法要では高野山宗教舞踊の披露や大千手十一面観世音菩薩像の造佛を行った大仏師、 松本明慶さん、 仏殿建立の施工を務めた清水建設(株)らに前田貫主から感謝状が贈呈された。





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