2008年05月23日

2008 04.文化・くらし

和混と和女声の合同合唱 青森での全国コンクールでグランプリ受賞

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個性あふれるコスチュームと魅力的な歌声で会場を感動させた舞台

和歌山市の和歌山混声合唱団(岩本修団長)と和歌山女声合唱団(清瀧美登里団長)がこのほど、青森県弘前市で開かれた「第16回全日本リンゴ追分コンクール」アラカルト部門に出場し、グランプリを獲得した。 歌った曲は美空ひばりの『りんご追分』。 混声4部合唱に編曲し、 本州最南端の地から最北端の地で歌声を響かせた両団の指揮者太田一夫さん(76)=和歌山市吹上=は、「心からの感動の拍手をいただきました。 リンゴの本場の方々に我々の歌声を喜んでいただけたことは、この上もなくうれしい」と喜びを語った。

和混と和女声はともに太田さんの指導・指揮のもと、 感性豊かな歴史ある合唱団として定評があり、 昨年は一緒にコンサートも開いている。『りんご追分』 は、 和混のレパートリーの1つだったことから、昨秋に同団員がインターネットでこのコンクールのことを知り出場のきっかけとなった。
コンクールは、 りんご生産量日本一の弘前を舞台とする映画 『リンゴ園の少女』 (昭和27年)で美空ひばりが歌った主題歌 『りんご追分』にこだわり、 平成5年から始まった。 リンゴ追分部門とアラカルト部門の2部門があり、 追分部門は 『りんご追分』 のみ、 アラカルト部門は「りんご」 「アップル」 の言葉が歌詞のどこかに入っていればどんな曲でもよい。 今回も全国から追分に30件(本選8件)、アラカルトに55件(同10件)の応募があったが、 両団は 『りんご追分』 を合唱用にアレンジしたためアラカルト部門への出場。このコンクールに合唱団が出場するのは初めてという。
舞台では太田さんの発案で、 団員が 「本州南端和歌山から北端青森へ!」 と1文字づつ綴ったエプロンを身に着け、 混声4部合唱の「りんご追分」 を披露すると、 会場から満場の拍手が送られ、 コンクール主催者も 「リンゴの本場青森とミカンの本場和歌山との交流につながった」と絶賛。 太田さんの妻喜子さん(75)は、 「舞台を降りた後も、 皆さんよかったと手を取ってくれ、 翌日には『エプロン姿をテレビのニュースで見たよ』 と言ってくれた人もいました」 と喜びを語る。 和混マネジャーの﨑山晴生さん(50)のもとには、コンクール関係者から早くも 「ぜひ交流をもちたい」 のメールも届いているという。 太田さんは、 「私たちの歌声を喜んでくださったことが、とてもうれしいですね」 と話していた。





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