2008年06月11日

2008 03.スポーツ

射撃競技で北京に照準 和歌山市の大橋さんがパラリンピック出場

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パラリンピックに2大会連続出場する大橋さん

先天性の病気で右ひざから下がない大橋健次さん(55)=和歌山市=が、 ことし9月、北京で開かれるパラリンピック射撃競技に日本代表として出場する。 種目はエアピストル(AP)とフリーピストル(FP)の2種目。4年前のアテネ大会に続き、 2大会連続の出場。 「アテネでは取れなかったメダルをぜひ獲得したい」と意気込む。 大会までおよそ90日、 メダル奪取のため練習にも熱が入る日々だ。

APはエアガンを使い10m先の的を射抜く。 一方、 FPは火薬の入ったピストルで50m先の的を狙う。「どちらも引き金を引く瞬間のわずかなブレが勝敗を分ける」 (大橋さん)という集中力がものをいう競技だ。
大橋さんは18歳からアーチェリーを始めた。 しかし、 ライフル競技からアーチェリーに転向する人が多い中、 ライフルに興味を持った。それ以来、 「同じところに当てることの難しさ」 に取りつかれて25年。 「単調な競技だが、一度うまくいったからといって同じことは二度とできない。 これほど奥深い競技はない」 という。
大橋さんは右足が義足のため左足に大きな負担がかかる。 ルール上、 撃つときは座ることができるが大橋さんは立ったままだ。 「ファイトのあるところも見てもらえれば」。
実は今回、 大橋さんは北京大会の代表に選ばれるのは厳しいと思っていた。アテネ大会以降なかなか調子が上がらず、 大きな大会でも2回入賞しただけだったからだ。先月20日に代表決定の通知が来たときは、 「あ-、 来たのか。 よかった」 と思った。ここ最近、 調子が上向いてきたといい、 「今のままいけば上位入賞はできる」と自信をのぞかせる。 アテネ大会ではメダルを狙ったが一歩届かなかった。 「北京ではやはりメダルを取りたい」と意気込んでいる。





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