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サルサダンスを踊る参加者
県民と和歌山に在住しているブラジル人やメキシコ人などの交流を深めようと、県中南米交流協会(迫間脩代表)は22日、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で同協会発足ブラジル移住100周年記念講演会を開いた。
県内から約70人が参加。講演会では、 「資料が語るブラジル移民」と題し、市民図書館移民資料室の中谷智樹司書が講演。中谷司書は、明治41年にコーヒー栽培の労働力不足だったブラジルと、膨張する人口から海外移住を推進していた日本政府の意向が合い、初めて日本人がブラジルへ移住してから現在までの100年間の歴史について詳しく説明した。県でも昭和28年に日本移民枠を獲得し、開拓に尽力したことなども話し、参加者は熱心に聞き入っていた。
講演後には懇親会が開かれ、日系メキシコ人の松田シルビアさんや日系ボリビア人のニヴァルドさんと参加者が一緒にサルサを踊ったり、ブラジルやペルー料理を試食するなど盛り上がった。
参加した市内の女性(52)は 「和歌山の人で移民の歴史などを知らない人がいるかもしれないので、今回の講演はいい機会になったのではと思います」 と話していた。
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