2008年07月03日

2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

伝統の菊花展復興へ 温山荘公園で初の講習会

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松井さんから針金のかけ方を教わる参加者

10月から始まる温山荘菊花展を盛り上げようと、海南市はこのほど、船尾の温山荘公園で初めての菊作り講習会を開いた。初心者を中心に19人が参加し、今回はキクの仕立て方の1つ、ダルマ作りについて学習。菊花展を主催する紀州秋香会の松井三東(みき)さんを講師に迎え、立派なキクに育て上げるポイントを聞いた。

関西有数の質の高さで知られる温山荘菊花展は、ことしで59回目。毎年、市の内外から出品があり、ピーク時には600鉢以上が並んで多くの来園者でにぎわった。しかし、近年は出品数が半分の300鉢ほどに減少。菊作りをしている人だけでなく、初めての人にも広く参加してもらおうと講習会を開くことになった。
開会にあたって紀州秋香会の大東勲生会長があいさつ。「県内で一番歴史がある菊花展です。講習を通してより多くの人に参加してもらい、1鉢でも多くの菊を並べたい」と呼びかけた。講習では松井さんが苗の植え方から肥料のやり方、消毒管理の仕方などを1つひとつ説明。挿し芽や針金かけの仕方は実際に鉢を使って手本を示した。最後に参加者全員に鉢と苗が1組ずつ配られ、その場で植えて持ち帰った。
松井さんはキクを上手に育てるコツについて、 「とにかくまめに丹精込めて、親子のように愛情を持って接することです」 と笑顔。 「ことしは会場がいっぱいになるくらいの、たくさんの出品を期待しています」 と話していた。
27日にも同会場で2回目の講習会を開き、参加を呼びかけている。次回は福助作りについて。参加費200円(苗代)が必要。定員は20人。申し込みは25日までに市商工観光課(073・483・8460)へ。





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