2008年07月12日

2008 03.スポーツ

憧れのウィンブルドンに出場 WATSの浜村選手、テニスの聖地での熱戦回顧

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WATSテニスクラブで練習する浜村選手

和歌山市祢宜のWATSテニスクラブ (沢英樹代表) に所属するプロテニスプレイヤーの浜村夏美選手(24) が、 先日行われたウィンブルドン選手権大会の予選に初めて出場した。1回戦で地元のイギリス人選手にストレート負けを喫し、 本戦出場はならなかったが、「大会の雰囲気を味わえるなどよい経験になりました。 来年も挑戦できるようにし、一つでも上にいきたいです」 とさらなる飛躍を誓った。

鹿児島県出身の浜村選手は9歳のとき、 テニスが趣味の両親の影響でテニスを始めた。 中学入学を機に東京のテニスクラブに移り、 16歳のときに全日本ジュニア (16歳以下の部) の女子シングルスで準優勝。 17歳でイタリアに単身留学し、ヨーロッパの大会を転戦して腕を磨いた。 帰国後、 19歳でプロに転向。 176cmの長身から打ち下ろす180kの高速サーブを武器に、現在も国内外のツアーに参戦している。 最新の日本ランキング (シングルス) は10位、 世界ランキング (シングルス) は290位。
2年半前に、 テニスに集中できる環境を求め、 専属コーチの緒方俊亮さん (33) と知り合いだった沢代表を頼って、東京から和歌山に移住してきた。 WATSに所属してからは、 1年の半分をツアーに費やすとともに、 和歌山にいるときは走り込みなどで体力を強化。その結果、 世界ランキングも上昇し、 ことしに入って全豪オープンなどの4大大会の予選にも出場できるようになった。
ウィンブルドンの予選では、 対戦相手のイギリス人選手を応援しようと多数の観客が押し寄せるアウエーの環境もあり、得意のサーブが思うように決まらず、 1セット目は6 - 7、 2セット目も5 - 7と、 2セットとも接戦を演じたが、 結果は2 - 0のストレート負け。しかし、 幼少時より憧れていたウィンブルドンのコートに立てたことで、 「本戦に出場する」 という新たな目標ができたという。
浜村選手は 「4大大会で勝つには体力面も精神面もさらにレベルを上げることが必要だと感じました。また私が活躍することで、 和歌山でテニスをする子どもが増えてくれたらうれしいですね」と話している。





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