2008年07月15日

2008 04.文化・くらし

昔の里山遊びに夢中 海南でこがねぐも相撲大会

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優勝したクモと湯川さん

子どもたちに昔の里山遊びを伝えていこうと、海南市の自然回復を試みる会・ビオトープ孟子(北原敏秀理事長)は13日、大野中のわんぱく公園で第9回こがねぐも相撲大会を開いた。市内外から64人の子どもが参加し、クモ同士の熱い戦いを夢中になって応援。昨年に続いて2回目の参加という貴志小学校3年生の湯川瑞穂さん(9)が6連勝して優勝し、「クモはまだちょっと怖いけど、1位になってうれしい。来年もまた弟と妹と一緒に出たいです」と喜んでいた。

試合は、地面と水平に設置された棒の上に互いのクモを乗せ、相手を棒から落とすか、糸で動きを封じた方が勝ち。安土桃山時代には兵士の士気を鼓舞するためや、戦(いくさ)の行方を占うために行われていたという。その後、子どもの里山遊びとして流行したもので、大会は最近の子どもたちにもっと自然に親しんでもらおうと、平成12年から毎年開催している。
会場の風の子館は大勢の親子連れで大にぎわい。ことしの子ども行司は黒江小学校2年生の坂本悠輔君(7)が務めた。クモたちは一瞬で相手を振り落としたり、糸を張って落下を防いだりして、試合を徐々にヒートアップ。会場も一生懸命に応援し、 「がんばれ!」 「落ちるな-!」と、棒上の小さな戦士にエールを送った。
決勝戦で湯川さんのクモに惜しくも敗れた高松小学校4年生の酒井遼太君(9)は、「2回目の大会で2位になれてうれしい。クモが動かん時もあって焦ったけど、いっぱい勝ってくれた」とにっこり。3位は和歌山市の雑賀隆晟君(1)と宮﨑大輔君(5)だった。北原理事長は「去年より多くの人で盛大に開催できてよかった。来年もわんぱく公園で開く予定なので、勝った子も負けた子もぜひまた挑戦してもらいたい」と話している。





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