2008年08月04日

2008 00.社会

「知らなかった」が半数 県警が振り込め詐欺で被害者にアンケ

ことし上半期に実際に振り込め詐欺に遭った県内の男女52人(20-80代)のうち半数を超える27人が、新聞やニュースをよく見ているにもかかわらず、 「振り込め詐欺の実態について知らなかった」と答えていたことが、 県警本部捜査二課が行った初めてのアンケート調査で分かった。同課は 「一般市民は手口などについて分かっていない人が多い。 振り込め詐欺について、より具体的で分かりやすいように、 頻度を高く啓発広報する必要がある」 と話している。

アンケートはことし5月から6月の2カ月間、 県内の各署で対面による問答形式で行われた。 さらに上半期に被害に遭った111人の被害届の分析結果もまとめた。 ことし上半期の振り込め詐欺の被害状況は認知件数が前年同期比11件増の111件、 被害総額は298万850円増の1億947万1380円。
アンケートによると、 詐欺を信じた理由については、 手口別にみると、 融資保証金詐欺に遭った44%が 「融資を行う会社の名前が実在する会社だと思った」 と回答。 還付金詐欺は86%が 「現実に還付金があり得ると思った」。 オレオレ詐欺については 「声が似ていた」 と答えた人が50%だった。
被害届の分析をみると、 被害届があったのは111件で振込回数は総数で309回。 振り込み場所は金融機関の窓口が1%、 金融機関店舗内のATM機が65%、 スーパー・駅等の出先のATMが28%、 コンビニのATM機が0・3%だった。 手口別でみると、 還付金詐欺は犯人側から指定されることが多く、 スーパーや駅の出先でのATM機が79%を占めた。
これらの結果を受けて同課では、 振り込め詐欺防止対策として、 各手口でよく使われる文言などを記した 「振り込め詐欺チェック表」 を作成し、 各署の交通安全教室や防犯教室などで配ったり、 各銀行などのATM機コーナーのパトロールなどを行うとしている。





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