2008年08月06日

2008 04.文化・くらし/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

貴志川中の中村さんが金賞に 少年メッセージ2008県大会

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「発表を通じていろいろ経験できました」 と語る中村さん

紀の川市立貴志川中学校3年中村彩音さん(14)が、県青少年育成協会主催の「少年メッセージ2008県大会」で最優秀の金賞に選ばれた。中村さんは演題「想いを音に乗せて-私が今できること-」で発表。突然、脳こうそくで倒れた祖父が、元気を取り戻してデイサービスに通所。施設で開いているピアノ演奏に定期的に参加し利用者に感謝されたことを通して、人は支えあって生きていること、また、自らができる社会貢献に気づいた喜びを豊かに表現した。
和歌山で合宿をしている選手に集中力と忍耐力を身につけさせるのが目的。 はじめに腹巻代表が心構えや座り方などを説明したあと、 選手たちは座布団の上に10分間座禅。 蒸し暑い道場内で、 選手らは足のしびれを我慢しながら静かに座っていた。
腹巻代表は 「人間は心の持ちようで集中できるようになる。 毎日5分でもいいから続けてほしいですね」 と話していた。

上富田町の上富田文化会館で開かれた県大会には、応募総数1万2095点の中から代表に選ばれた22人が出場。
中村さんは最終の発表となった。「みんなが終わるまでずっと、緊張の連続だった」というが、1カ月前から指導してもらった国語科担当の増谷貴代教諭の教え通り自分の思いが会場の人に伝わるようスピード、抑揚、間の取り方、表情に注意し、落ち着いた発表に心がけた。
発表の中で中村さんは「私はここで大切なことを教わりました。人は一人では生きていけないということ。みんなで支えあって生きている、そしてそのきずなは家族だけのものではなく、社会に生きるすべての人と強く結びついているのだということです」と、施設の利用者との触れ合いで感じたことを表現している。
審査委員長の栗本昌彦和大教育学部附属中学校副校長は「豊かな文章力、内容、迫力があり、よく伝わる話し方だった」と評した。
中村さんは昨年も県大会に出場。銅賞に選ばれており、早速、車いすで生活できるまでに回復した大阪の祖父に電話で喜びの報告をすると「よくやった」と、ほめてくれたという。「祖父を元気にしてくれたデイサービスに感謝し、私のピアノ演奏で施設の利用者が生きる喜びを感じてもらえるのならと、恩返しのつもりで今も定期的に訪問させてもらっています」という。
中村さんは全国大会(11月11日、東京)の出場候補として、中部近畿ブロック大会(原稿・テープ審査)へ推薦される。
県大会の3賞など受賞者は次の皆さん。
【銀賞】岩橋和江(東和中2年)、中川陽香(上南部中2年)
【銅賞】入口成味(早蘇中3年)、向井ひかり(太地中2年)、水本衣美(隅田中3年)
【特別賞】花岡理加(岩出中3年)、南村実紅(向陽中1年)





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