2008年08月06日

2008 04.文化・くらし

初舞台に向け猛練習! きのくにミュージカルが23日初公演

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公演を前に練習に熱が入るメンバー

和歌山市の市民らでつくる新劇団きのくにミュージカル (東道代表) が23日、同市民会館で第1回公演 「有間皇子 - 夢いらんかね - 」 を開く。 生のロックバンドや和太鼓、ヒップホップ・ダンスなど、 さまざまな要素を組み込んだロック・ミュージカルで総勢100人がかかわる大掛かりな舞台で、団員たちは、 最後の練習に汗を流している。

同作品は昨年10月、 海南市と市民団体のアリスの会が主催し、 海南市民交流センターで上演した作品の再演。「もう一度見たい」 という多くの観客に励まされ12月、 脚本を書いた東代表らが新劇団を結成。ことし1月に、 新たにオーディションを行い、 劇団員20人で再スタートさせた。再演だが、 脚本も演出も大幅に変更。 さらにパワーアップした舞台になるという。
オーディションで合格し有間皇子を演じる山本託巳さん (和工高3年) は、 初めての演劇経験で主役に挑戦。 「前から興味あったのと、 演劇をやっていた親から勧められました。 恋愛のシーンは難しく、 先生にしごかれています。 精いっぱい、 生きようとする皇子の姿を見てほしいと思います」 と話す。
東さんは 「作品は、 命の重さと平和の大切さを問う、 愛に満ちたメッセージです。 いずれは全国公演もしたい。 若い人を、 プロに育てられる劇団になればと思う」 と夢を語る。
7年前に和歌山発のミュージカル劇団 「ヤングゼネレーション」 を解散した演出の宇治田敏昭さん (60) は 「僕自身が、 プロとして再スタートだ。 僕の演出は破壊的だから、 古典を見に来たつもりだと裏切られる。 19歳で暗殺された有間皇子を通じて反戦を訴える。 最後の大ドンデン返しは、 ある意味ショッキングだ。 楽しいだけのミュージカルじゃない、 激しく前衛的な挑戦になる」 と熱く語る。
開場は午後4時半、 開演は午後5時。





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