和歌山が個人、団体とも完全制覇　滋賀、奈良との3県警察学校柔剣道大会

滋賀、 奈良、 和歌山の3県警察学校は5日、 海南市大野中の総合体育館で第46回親善柔道・剣道大会 (大会会長=鶴谷明憲県警本部長) を開き、 和歌山が団体・個人すべての種目で見事優勝に輝いた。 各校の初任科生が柔道・剣道の試合を通じて技量と気力を高め、 互いの親ぼくを図る大会。 各校から柔道・剣道ともに12人ずつ、 計72人が出場した。 団体戦の剣道は4年ぶり、 柔道は10年ぶりの優勝となる。

昭和38年から毎年開いており、 会場は3県の持ち回り。 選手のほか応援団や関係者ら約350人が参加した。
開会式では選手一同、 県警音楽隊の演奏に合わせて入場。 昨年優勝の滋賀 (柔道)、 奈良 (剣道) が優勝旗を返還し、 鶴谷大会会長は 「全国的に凶悪犯罪が多発する中、 1人ひとりが強い職務執行力を身に付ける必要がある。 厳しい訓練の成果を十分発揮し、 友情の絆を深めてほしい」 とあいさつした。 和歌山の小畑翔さん (24) が選手宣誓し、 各校の力強い応援合戦に続いて試合は始まった。
柔道・剣道とも団体・個人戦に分かれ、 いずれもリーグ戦で実施。 団体戦は10人1チームで勝者数を競い、 個人戦は有段者と段外者に分かれて行った。 大きな声援が飛び交う中、 選手は気合いの入ったかけ声を上げて白熱の試合を展開。 結果、 各試合で和歌山が優勢となり、 柔道・剣道ともに団体戦は2位に倍の成績差をつけて優勝。 個人戦はリーグ戦を勝ち上がった和歌山の選手同士で決勝戦を繰り広げた。
剣道個人戦有段の部で優勝した富松隆浩さん (22) は、 「自分の力だけでなく、 指導していただいた教官、 応援してくれた人たちがいたからこその結果です」 と笑顔。 柔道個人戦有段の部で優勝した山﨑圭太さん (22) は、 「団体・個人ともに優勝できたのは仲間のおかげ。 恩返しできたと思います。 柔道だけでなく勉強にも励んで、 信頼される警察官になりたい」 と話していた。 結果は次の通り。
【柔道】団体(1)和歌山(2)滋賀(3)奈良▽個人 (有段) (1)山﨑圭太(2)前田卓馬▽個人 (段外) (1)堀晃平(2)柴本孝人
【剣道】団体(1)和歌山(2)滋賀(3)奈良▽個人 (有段) 富松隆浩(2)家始将之▽個人 (段外) (1)浦津健太(2)中田充祐