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海南市藤白の和歌山石油精製(株)(前園勝二代表取締役社長)は1日、同社海南工場内の設備をバイオETBEの輸入一次基地とする契約を、石油連盟10社でつくるバイオマス燃料供給有限責任事業組合(JBSL)、新日本石油(株)との3社間で結んだ。西日本地区では初めて。
バイオETBEは、サトウキビや草木などを原料とするエタノールと、石油系ガスのイソブテンを合成してできる物質。ガソリンに混合して、大気環境に優しいバイオガソリンをつくる。石油業界は地球温暖化防止対策の一環として、このバイオガソリンの導入を進めており、関東圏ではすでに昨年4月から50カ所のスタンドで試験販売がスタート。この春からは順次100カ所に拡大している。平成22年度には全国で本格的に導入する予定。
今回の契約は、JBSLがアメリカから調達したバイオETBEを同工場が受け入れ、保管、払い出しの業務を受託。保管は休止中のタンク1基(容量約2万7000kリットル、直径49m、高さ25m)を改造して、復帰利用する。契約期間は来年11月1日から平成27年3月末まで。
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