2008年08月09日

2008 04.文化・くらし

ハチは従業員の一員 加太菜園が労をねぎらい慰霊祭

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従業員の一員「クロマルハナバチ」に感謝し、手を合わす畔柳社長ら

大手食品メーカー 「カゴメ」 ブランドの生食用のトマトを栽培している加太菜園(株) (和歌山市加太炭谷、 畔柳浩社長) は8月8日を 「ハチの日」 とし同日、 ハチに感謝の意を表す慰霊祭を行った。
同社では約5・2haある温室で土代わりの培地 「ココピート養液栽培」 を用い、 約13万本の苗を栽培。 年間約1900トンのトマトを生産する温室は無風のため、 受粉を行う際にはハチの仲間の 「クロマルハナバチ」 を使用し、 約50匹入る巣箱を50箱設置している。 しかし、 ハチの寿命は45-60日のためハチが次々と死んでいく。 その姿がかわいそうと同社の冨岡美樹子さんが供養したのがきっかけで、 今回のハチ供養に至る。 現在では、 温室内に20個の虫かごを設置し、 従業員らが寿命が来たハチを随時入れている。
ことしが2回目の慰霊祭には約50人の従業員らが参列。 ハチ塚を前に、 同市栄谷の慈光院の酒井照雲住職が読経する中、 参列者らは焼香を行い手を合わせた。
畔柳社長は 「ハチへの感謝とともに原点は自然の農業だと思い出す良いきっかけとして、今日の日を大事に続けていこうと思います」 とあいさつ。 昨年同社が始めたことをきっかけに、同様の供養祭を行う他府県のカゴメ直轄の菜園もあるという。





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