2008年08月12日

2008 00.社会/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

「生きるために指を落とす」 九条の会貴志川が平和の集い

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戦争の悲惨さを訴える体験者

九条の会貴志川(遠藤守代表)主催の 「終戦63周年平和のつどい」 が9日、紀の川市貴志川町の中貴志コミュニティセンターであり、参加者は戦争を体験した4人から話を聞き、2度と戦争をしないことを誓い合った。 体験談を語ったのは小谷雅次さん(81)、小川美枝子さん(74)、能島外雄さん(83)、辻岡邑子さん(82)の4人。 小川さんは、集団疎開先で土地の人からのあつれきや田舎の生活に慣れなかったことを語り、 「戦争は戦場へ行った人も大変だが、何も反発できない女、子どもが本当につらい目にあっていたことを知ってもらいたい」 と訴えた。 能島さんはシベリアでの抑留生活について 「生き延びるために、わざとナタで自分の手や足の指を切り落とし病院へ収容してもらおうとした人が少なくなかった」 と悲惨さを訴え、2年後に運よく日本へ返されたが、 「船上で仲間と参戦を誓い合ったが、焼け野原になった本土を見てそんな状態ではないことが分かった」 とそこで初めて終戦を知ったことなどを語り、涙を誘った。





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