2008年09月05日

2008 03.スポーツ

大阪シリーズ5戦4勝で1位通過 和工2年の松本君全国大会に出場

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カート全国大会に出場する松本君

来月4、 5の両日、 滋賀県琵琶湖スポーツランドで開かれる四輪カート競技の第32回トヨタSLカートミーティング全国大会ヤマハエキスパートクラス(13歳以上)に和歌山工業高校2年・松本宗悟君(16)=Mテックスポーツ所属=が初出場する。1月から行われたSL大阪シリーズで5戦4勝と他を圧倒する強さで1位通過。「勝つ自信はあります」 と初の全国大会挑戦に向け意気込んでいる。

SLカートミーティング全国大会は国内外のフォーミュラなどで活躍する高木虎之介らが参戦するオールスタークラスやレディスクラス、 小学生から参加可能なクラスがあり、 全国各地から300人を超える人が参加する。 関西で開かれるのは初めて。
松本君は父・泰彦さん (48) が田辺市の紀の国カートランドでカートスポーツに凝っていた影響でカートを始めた。 初めて乗ったのは小学3年生のとき。 「ブレーキを教わらず、 ただ思い切りアクセルを踏みました」。 もちろん走行レーンを外れ、 クラッシュ。 「初めは嫌だった」 が、 不思議とやめたいとは思わなかった。
小学6年生のとき、 同カートランドで年間チャンピオンに。 中学生になったのをきっかけに堺カートランドに拠点を移したが、 結果がついてこなかった。 しかし、 高校生になり体が大きくなって、 中学生のころは40キロ以下だった体重が55キロまで増加。 シート内で体を固定できるようになり、 うまくバランスが取れるようになると才能が開花。 昨年の大阪シリーズで年間4位になり、 ことしは1位になった。 今では走った感覚でミリ単位でメカニックにタイヤのセッティングを指示できるようになった。
全国大会の舞台となる琵琶湖スポーツランドのコースはS字やヘアピンカーブの多いくせのあるコース。 しかし、 松本君はコーナリングを得意としている。 「どうすれば1位になれるか戦略を考えます」 と頼もしい。
また、 カートスポーツは他のスポーツに比べてお金がかかる。 マシン1台が100万円、 会場までの交通費、 カートの燃料費など諸経費はすべて松本家の家計から工面。 松本君は 「少しでも足しになれば」 と放課後は学校の許可を得てスーパーのアルバイトに精を出している。 担任の児玉幸宗教諭 (41) は 「まじめな生徒です。 学校全体で応援しています」 とエールを送る。 松本君は 「将来はプロドライバーになりたい。 だから、 全国大会はすごいチャンス。 ものにしたい」 と目を輝かせている。





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