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湯元選手と交流する和歌山ジュニアレスリングクラブの子どもたち |
北京五輪男子レスリングフリースタイル60キロ級で銅メダルを獲得した和歌山市出身の湯元健一選手(23)=日体大助手=の健闘をたたえようと同市は10日、 湯元選手に第27回市スポーツ賞の 「スポーツ特別栄誉賞」 を授与した。 同賞は19年のプロ野球ソフトバンクホークスの小久保裕紀内野手の受賞に続き2人目。 湯元選手は 「生まれ育った故郷で賞をもらい光栄です」 と話している。
授与式は湯元選手の出身校の市立西脇小学校で行われた。 後輩たち524人と地域の人たちが見守る中、 大橋建一市長から湯元選手に賞状とトロフィー、 メダルが手渡された。
大橋市長は同市出身の五輪選手が個人でメダルを取るのはヘルシンキ五輪競泳男子の橋爪四郎選手以来56年ぶりと紹介し、 「湯元選手はふるさとの誇り」 と話した。 湯元選手は 「みんなと同じこの西脇地区で育ちました。 故郷にメダルを持ち帰れたことに幸せを感じ、 みんなに祝ってもらえることが何よりうれしいです」 と話した。
湯元選手は9日には小中学生時代に練習した同市中之島の和歌山ジュニアレスリングクラブを訪れ、 後輩たちに銅メダル獲得を報告。 「みんなと同じマットから五輪選手になってメダルを取れました。 僕でもできたからみんなもできるはず。 一つひとつ目標を持って頑張ってほしい」 と子どもたちにエールを送った。
3位決定戦は全員でテレビ中継を見ながら応援した子どもたち。 本物の湯元選手が練習場に入ってくると大きな拍手と歓声で迎え、 「銅メダル重い?」 などと言いながら駆け寄る子も。 「五輪はどんなところか」 と興味津々の質問には、 「すごいところ。 世界中の人が来ていて今まで味わったことのない感じを受けた」 と話した。 子どもたち一人ひとりにメダルをかけて記念撮影にも応じ、 本物のメダルに興奮した子どもたちがメダルを引っ張り合ってちぎれそうになるハプニングもあった。 市立岡崎小学校2年の神前和輝君(7)は 「銅メダル重かったで。 将来は五輪に出たいからいっぱい練習する」 と笑顔で話していた。
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