2008年10月07日

2008 00.社会

和歌山市文化表彰受賞者決まる

今年度の和歌山市文化表彰の受賞者が決まった。 文化賞は能楽師(喜多流)の松井彬さん(62)=東高松=。 文化功労賞は写真家の坂田稔さん(81)=石橋丁=と書道家の細畠清一さん(78)=築港=。 文化奨励賞はガラス造形作家の西中千人さん(43)=千葉県茂原市=と劇団ZERO(島田忠訓代表)。 表彰式は11月14日午前11時から和歌の浦アート・キューブで行われる。

昭和57年に創設した市文化表彰はことしで27回目。 これまで、 文化賞25人、 文化功労賞45人・1団体、 文化奨励賞23人・13団体が受賞している。
文化賞の松井さんは県民文化祭に観世流とともに県民能を発足させ、 能楽鑑賞会や万葉薪能など和歌山の伝統芸能の発展に尽力。 世界でも伝統文化の普及に務めるなど国内外で活躍。 平成10年に重要無形文化財総合指定を受け、 平成20年にユネスコ国際演劇協会内村直也賞を受賞。 文化奨励賞、 文化功労賞も受賞している。 和歌山文化協会名誉会員。
坂田さんは人間追求に主眼をおいた写真を撮り続け、 各種の写真コンテストで多くの受賞を果たす。 平成14年国内外の撮影を続けた集大成として 「写真集 『軌跡』 四十年の記録」 を出版。 県内展覧会で審査員として後進の指導にあたるなど活躍。 全日本写真連盟総本部顧問。
細畠さんは湊南尋常小学校(現雄湊小学校)時代、 恩師の故山本興石氏との出会いにより書道に目覚める。 県展の特選受賞、 日展連続入選を果たす。 現在、 県・市美術展覧会の審査員を務めるなど後進の育成にあたり数多くの書道家を輩出。 県書道協会会長。 県書道資料館理事。
西中さんは県立桐蔭高校卒業後、 星薬科大学在学中に偶然立ち寄った吹きガラス工房での体験が転機になり彫刻とガラスを学ぶため渡米。 帰国後、 千葉県で 「ニシナカユキトGLASSSTUDIO」 を設立。 海外の展覧会にも出品を重ね、 日本の美意識を表現した雅やかな作風が高く評価されている。 作品は 「環...とこしえ...II」 (和歌山市)など。
劇団ZEROは昭和63年、 良質の舞台作品を創り出し世に送り出すという目的で結成。 ファッションショー感覚の舞台を目指し市内を中心に活躍。 平成16年からシェークスピア悲劇の全編上演を目指し現在6作目を製作中。 約30人の団員が感動とロマンを多くの観客とともに共有するために最大限の努力を尽くすことをモットーに活動している。





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