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通行のさまたげとなる放置自転車(JR和歌山駅前で) |
和歌山市が指定している「自転車等放置禁止区域」(JR和歌山駅、南海和歌山市駅、JR六十谷駅)に放置する自転車や原動機付自転車が後を絶たず、利用者のマナーが問題になっている。路上を半分近く占拠した場所もあり、歩道の点字ブロック上に放置するケースも。同市交通安全対策課は月に4、5回撤去を実施、「強制執行も一つの手段だが、地域社会のルールを守って一人ひとりが放置をしないでほしい」と市民の交通マナー向上を呼びかけている。
同課によると、 昨年度の撤去台数は自転車3292台、 原付520台。 17年度からは自転車の年間撤去3000台を切ることはなく、 今年度は9月末時点で自転車1428台、 原付314台。 多い日には和歌山駅中央口だけで150台もの自転車を撤去することもあるという。
特に放置がひどいのは、 和歌山駅の近鉄百貨店前バス停乗り場の歩道、 マクドナルド前路上、 旧近鉄会館前の駐輪場前の路上の3カ所。 通勤通学、 買い物客が多い時間帯の夕方ごろが増加するそうで、 人や車の通行の妨げになっている。 歩道の点字ブロック上に放置の自転車にからむ事故は現段階では起こっていないが、 市には市民からの苦情が寄せられているという。
和歌山駅付近は中央口と東口に市が管轄している駐輪場があり、 中央口けやき大通りの地下の駐輪場もあるので推奨したいところだが、 市民らはこの地下駐輪場について 「あることを知らなかった」 「駐車場は知っていたけど、 駐輪場は知らなかった」 など認知度は低いよう。 地下ということで少々不便かもしれないが、 わかちか広場からも入口があり、 雨にぬれないなどのメリットもあるといい、 同駐車場を管理しているまちおこし推進課によると、 1110台の自転車が収容できるスペースには毎日半分程度の利用状況とのこと。 まだまだ余裕があるため、 こちらの利用も呼びかけていきたいという。
同課は、 現在ホームページ上の掲載以外は広報していないが、 今後、 市報に載せるなど広報していきたいとしている。
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