2008年10月10日

2008 00.社会/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

製薬会社社員が医聖・華岡青洲出自の地で清掃奉仕

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公園内の雑草を取り除く社員ら

華岡青洲の偉業をたたえる食と医と健康のテーマパーク「青洲の里」(紀の川市西野山、青洲の里・堂本正秀理事長)で7日、乳がん治療薬や麻酔薬で国内シェアトップの製薬会社アストラゼネカ(株)(本社・大阪市北区、加藤益弘社長)の社員や青洲の里友の会(坂本康隆会長)、市農林商工部、青洲の里職員ら合わせて約140人が公園内の清掃作業を通して交流を図った。

アストラゼネカ社の社会貢献活動は今年3年目。この日は社を休業日にし、社員3000人が参加し、全国55カ所の農村で「高齢化する村を応援するプロジェクト」を展開。
県内では、「青洲の里」森林公園内の清掃活動のほかに紀美野町の「不動の滝」「天狗岩」周辺の木や竹の伐採、谷川の整備作業に合わせて約110人が参加した。
青洲の里には、和歌山分室と堺分室の社員合わせて56人が参加。午前9時半からの開会セレモニーでは、堂本理事長が「社会貢献活動に青洲の里を選んでいただきありがとうございます。アストラゼネカ社は乳がんの薬や麻酔薬を作っており青洲の里とは縁のある会社。今年からはピンクリボン運動を自治体としては初の取り組みとして運動を展開し、検診率日本一を目指しています」と取り組みを紹介。青洲の里友の会の坂本会長も「これまで友の会が中心に清掃活動をしてきました。今日は若い皆さんと一緒に作業し交流を深めたい」と歓迎の言葉を述べた。
これに対してアストラゼネカ社の和歌山分室・石田太平所長が「世界で初めて全身麻酔による乳がんの摘出手術に成功したこの地で私どもが、こうした活動をできることに感慨深いものがあります。平均年齢28歳の若い力を発揮しお役に立てれば」とあいさつ。
この後青洲の里は、アストラゼネカ社からのピンクリボン運動への寄付に対し堂本理事長からピンクリボンバッジを贈呈。また、名手上地域自然保全会から堂本理事長に花苗の贈呈もあった。
セレモニーのあと参加者全員でフラワーヒルミュージアム前で体操し体をほぐした後、8班に分かれ、かまやくわ、せん定ばさみなどを手に作業を開始。
入社2年目の堺市内在住の営業の女性社員(23)は「普段は車での病院回りで虫などにほとんどお目にかからないのでクモを見つけ大騒ぎしました。筋肉痛になるでしょうが、青洲さんの地で少しでもお役に立てればうれしい」と話していた。





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