2008年10月19日

2008 00.社会/2008 04.文化・くらし

高野山救った木食応其 県博で特別展スタート

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国宝 「阿弥陀聖衆来迎図」 に見入る来場者

秀吉の焼き討ちから高野山を救った僧、 木食応其(もくじきおうご)の没後400年特別展が18日から、 和歌山市吹上の県立博物館で始まった。 国宝7件11点、 重要文化財7件13点を含む124件193点を展示。 秀吉の天下統一のなかで応其の果たした役割などを明らかにする。 11月24日まで。
木食とは、 木の実や草のみで過ごす厳しい修行のこと。 応其はこの木食行を行い、 秀吉の資金援助を受けて高野山や京都の東寺、 醍醐寺の復興を手がけた。 秀吉は大坂城で 「高野山の応其ではない、 応其の高野山であると承知するように」 と人々の前で言ったとされる。 また、 紀の川沿いで寺社の造営や池・用水路の改修など地域復興事業を実施。 連歌もよくした。
主な展示資料は、 幅4メートル以上になる国宝 「阿弥陀聖衆来迎図」、 縦3メートル以上の国宝 「五代力菩薩像」、 初公開の 「木食応其坐像」、 有名な 「刀狩令」、 応其が行った紀の川沿いの事業を物語る仏像や各種資料など。 会期中に一部展示替えがある。
記念講演会 「秀吉と紀州」 が26日午後1時半から、 隣の県立近代美術館で開かれる。 講師は大阪歴史博物館の脇田修館長。 申し込みは同博物館(073・436・8670、 FAX423・2467)。





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