2008年10月23日

2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

早期発見が治療のカギ 那賀病院で乳がん公開講座

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会場の質問に答える4人の医師

公立那賀病院主催の市民公開講座「知っておきたい公立那賀病院のがん診療」が、紀の川市役所南館5階「ホール田園」で開かれ、がん診療連携拠点病院に指定された同院の4人の医師がそれぞれの専門のがんについての話をした。
乳腺外科科長の谷野裕一医師は、「乳がんの検診と診断・治療のお話」と題し講演。この中で「胃がんや子宮がんによる死亡者は3分の1程度まで減っているが乳がんは2倍に増えている」とし、乳がんの特徴として若い世代の死者が多いことや30歳から60歳までに病気で亡くなった人の中で一番多い現状を報告。その原因の一つに検診率の違いを挙げ「子宮がんはお産の時に多くの人が検診するが、乳がんの検診率は日本では20%で無料検診をしているアメリカの80%と大きな開きがある」とし、検診の重要性と早期発見を訴えた。
講演後には、外科診療部長・森一成医師、呼吸器科科長・池田剛司医師、産婦人科科長・西丈則医師と谷野医師の4人が質疑に応えるコーナーもあり、参加者からの質問に丁寧に答えていた。
谷野医師の話によると、「マンモグラフィでは乳腺と重なって分かりづらかったり、医者の触診では1・5cm程度の大きさになって見つかることが多いが、ふだんから自分で触診しておれば1cm程度の大きさでも変化に気づくことがある」として早期発見のためにも、普段からの心がけが大切という。





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