2008年11月07日

2008 00.社会

県立医大医学部定員10人増 地域の医師不足解消へ

県立医科大学は21年度の医学部入試について定員を現行85人から95人に増員し実施すると発表した。 文部科学省の 「地域や診療科の医師確保の観点からの医師養成推進」 の通知に基づき10人の定員増の届け出をし、 10月29日に受理された。 増員の10人分は前期日程・一般枠 (全国募集) で募集する。

県立医大は今年度入試から、 国の 「緊急医師確保対策」 の1つである医師不足の地域や診療科で勤務する医師の養成推進策として20人、 また緊急臨時的な措置として5人 (10年間実施) の計25人の増員が認められている。
今回は、 国が 「経済財政改革の基本方針2008年」 を踏まえ21年度の医学部定員増を決定し、 全国の国公私立大医学部でも募集枠の拡大 (計約700人増) が行われている。
これにより県立医科大学の21年度医学部の募集枠は、 一般枠が推薦6人(県内募集)、 前期54人(全国募集)、 後期10人(同)。 県民医療枠(全国募集)が推薦5人、 前期15人程度。 地域医療枠(県内募集)が推薦5人となる。
学生課によると、 定員増に伴う大学側の教員増や施設面の拡充については、 大学設置基準に基づき現状のままで対応可能だが、 21年度から医学部1年生は和歌山市三葛の保健看護学部キャンパス内に現在建設中の新教育棟で講義を受ける。 同課は 「定員増が認められたことは大変喜ばしい。 今後も地域医療に貢献する医師の育成に努めていきたい」 としている。
同大医学部の20年度入試は募集85人に対し受験者は329人 (志願者547人)、 19年度は募集60人に受験者254人 (志願者329人) だった。





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