2008年11月19日

2008 02.政治・経済

国体も視野に入れ 来年度から県職採用特別枠

仁坂吉伸知事は18日、平成27年(2015)に県で開催予定の国民体育大会も視野に入れ、来年度から大卒程度対象の県職員採用I種試験に特別枠を設けることを明らかにした。定例会見で知事は「国体に向かって考えているという訳ではない」とした上で、「幅広い分野から行動力や精神力を持つバイタリティーあふれる人材を県のために生かしたい」と話した。
特別枠はスポーツのほか文化・芸術、社会貢献などの分野で優れた実績・成果を収めた人が対象で、一般行政職採用の約1割(5人程度)を予定。応募に際し、これまでの実績・成果を自己申告してもらい、一般教養などの1次試験と2次試験の面接で人物評価を行うとしている。県によると、同様の制度は岩手県など3県で実施しているという。
仁坂知事は「学力テストで満遍なくいい点を取ることも重要だが、運動などに人生をかけた人のことも考慮し、面接で県にとってふさわしい人物かどうか評価したい」とコメント。特別枠の採用数は、試験の状況を見ながら増やすかどうかを決めるとした。
次期県開催の国体では、男女総合優勝の「天皇杯」獲得が県の至上命令。現状のままでは好成績を収めるのは厳しく、特別枠導入はスポーツの人材確保が主な狙いと見られている。県では教員と警察官A(大卒程度)の採用でも特別枠の採用を検討しているという。





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