日本自動車連盟(JAF)和歌山支部(石井清平支部長)と県警本部はこのほど、6月の道路交通法改正後初の県内のシートベルト着用率の調査を行い、一般道の運転者、高速道等の運転者と助手席同乗者の着用率が全国ワースト1と発表した。この結果を受けて県警本部交通企画課では「シートベルト非着用の人の重大事故が起こっている実態を広報し、着用推進を呼びかけ被害軽減を図っていきたい」と話している。
一般道は県内の国道や県道で11カ所、高速道路等は2カ所で実施し、着用率を割り出した。同支部によると、県内の一般道の運転者のシートベルト着用率は前年比3%減の91.5%、助手席は1.3%減の79.0%、高速道等での運転者は0.8%減の96.1%。6月の道交法改正で着用義務となった後部座席のシートベルト着用率は、違反点が発生する高速道等では57.7%増の62.5%、一般道は23.4%増の30.5%と大幅に向上した。
県警本部交通企画課によると、ことしに入って10月末現在、県内の4輪車の事故で死亡したのは21人でそのうち約7割がシートベルトをしていなかったという。また死亡者のなかには後部座席に乗っておりシートベルト非着用の人もいた。同支部でも、「イベントや企業での講習会で、調査結果を周知し、住民のシートベルトの着用率向上につなげたい」と話していた。