2008年12月09日

2008 00.社会/2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

藤白神社が地域と歴史紹介した本出版

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表紙の写真は境内を覆う千年楠

海南市藤白の藤白神社(吉田昌生宮司)はこのほど、神社や周辺地域について詳しく紹介した本「ふぢしろ初山踏(うひやまぶみ)」を作った。吉田宮司がこれまで断片的に書いてきた冊子などを元に、神社の由緒から熊野九十九王子、鈴木屋敷、有間皇子など、藤白に関するさまざまな知識を一冊にまとめた。2000部製作しており、神社またはJR海南駅前通りのブックス青天堂で購入できる。

斉明天皇が現在の白浜湯崎温泉牟婁の温湯に行幸の際に藤白を訪れ、創建したとされる神社。熊野古道沿いの神社 「九十九王子」 のうち、特に格式が高い「五躰王子」の1つ。謀反の罪を着せられて藤白坂で処刑された有間皇子を祭る神社が境内にあり、毎年11月には 「有間皇子まつり」 が催されている。
これまで神社の由緒書きは1枚紙のものや、行事の際に作った冊子などしかなかった。そこで、吉田宮司は参拝者によく質問されるようなことをまとめておこうと、ことし8月から同書の制作を開始。先月開かれた有間皇子の1350年忌イベントに間に合わせるため、約3カ月間という短い期間で完成させた。当初は、これまで書いてきた冊子を50ページほどの本にまとめる予定だったが、文章の手直しなどをするうちに筆は進み、新たな文章を大幅に追加して137ページの立派な神社誌になった。
タイトルの 「初山踏」 は入門という意味で、表紙には藤白坂の入り口にある神社の千年楠の写真を使った。吉田宮司は 「この本を通して、皆さんに藤白がどんな所かをもっと知ってもらいたい」 と話している。価格は800円。
問い合わせは神社(073・482・1123) へ。





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