2008年12月12日

2008 05.紀の川・岩出・海南・紀美野

田中小学校にビオトープが完成

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メダカを放流する関係者と子どもたち

コカ・コーラウエストグループの支援を受け児童・教職員・保護者・地域の人たちが協力して作ったビオトープ 「たなか自然の楽園」 が紀の川市立田中小学校(吉田泰典校長、児童数483人)に完成した。9日、県警音楽隊や関係者が出席し式典があり、記念植樹やメダカの放流などが行われた。今後、植物の生長や集まる昆虫、鳥などを観察し環境学習に役立てていく。

コカ・コーラウエストグループが2年前から実施している環境教育支援活動で西日本2府12県では60校目、県内では初。
田中小学校では、開校記念日の10月20日から学校の裏庭にビオトープづくりを始めた。児童や教職員が放課後などを利用してつるはしやスコップを使って手作業で作業した。保護者や地域の人たちにも手伝ってもらい出来上がったのは完成式の前日だった。
吉田校長は 「重機を入れれば簡単にできるが子どもや保護者、地域の人たちが手伝っていただいて完成した施設で、本当に愛着を持って子どもたちも親しめると思う」 という。
整備環境委員会(田中恒弥代表、15人)や児童代表委員会(山口瑞貴代表)が中心になり、ビオトープづくりのアイデアを出し合った。全校児童から公募したデザイン53点の中から3点を選びビオトープの設計をした。また、ビオトープのコーディネーターを迎えての学習では、完成後のやってくるだろう昆虫を事前に学校や紀の川周辺で採取し標本をつくった。
完成式当日は全校児童でビオトープを取り囲み、式典が行われた。出席したコカ・コーラの玉置洋司さんは「学校と地域が一体となったチームワークの取れた活動で素晴らしいビオトープが出来上がった」と、他の学校とはひと味違った同校の取り組みをたたえた。
ビオトープは、長さ約10メートル、幅約3メートルのひょうたん型の池と丸形の噴水池があり、児童らが林業体験で作った間伐材の柵やベンチ、橋なども設置。噴水池には校舎の屋上から雨水が流れ込みその水圧で噴水が出る仕組みになっている。
完成したばかりのビオトープは、まだ殺風景。1年、2年と月日がたつにつれ草木が生い茂り、昆虫や鳥が飛んでくるときが本当の完成の時を迎える。





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