紀美野の野上第1保育所で竣工式

紀美野町動木で建て替え工事が進められていた町立野上第1保育所の竣工式が11日、現地で行われ、工事関係者や地域住民ら46人が出席して新しい施設の完成を祝った。旧園舎は昭和49年の建設で、36年が経過して老朽化が進んでいた。保育室(5室)、乳児室、ほふく室などのほか、子育て支援室や太陽光発電設備も備えている。

平成19年から計画策定に着手。昨年5月に着工し、12月に完成した後、旧園舎を解体した。延床面積1332・5平方メートルの鉄骨平屋建て。内装は白を基調にパステルカラーで統一され、太陽光を取り込める高い天井の廊下や、ガラス越しに中を見学できる調理室などの工夫も施されている。総事業費は、3億3550万8000円。

式典では野上八幡宮の薮洋平宮司による神事の後、玄関前で寺本光嘉町長、津田京子所長ら5人によるテープカットが行われた。寺本町長は「毎年修理しながら使ってきたが、皆さまのおかげで立派な施設が完成した。子どもたちがのびのびと健やかに育つ場として、また地域の子育て拠点として活用していただきたい」とあいさつ。美野勝男議長が祝辞を述べ、小川裕康副町長の音頭で乾杯した。

設計は西浴一級建築士事務所(和歌山市和歌川町、西浴康博代表)、監理は榎本一級建築設計事務所(岩出市大町、榎本泰久代表)、施工は中平建設(株)(本社=湯浅町湯浅、中平武治代表取締役)。