2010年01月13日

00.社会

ETC割引導入後、県内高速道で追突事故増加

県警本部高速道路警察隊によると、昨年3月からETC割引料金制度が始まり高速道路の渋滞が増えたことから、前年に比べて事故件数が増加、特に追突事故の比率が上昇しているという。同隊は「渋滞中のブレーキは確実に、数台先を見ながらの運転を心がけ、急な車線変更や急減速はやめてほしい」と呼びかけている。


平成20年中の高速道路の事故件数は前年比28件増の120件、死者は5人減の1人、傷者は63人増の254人で、例年、事故件数中の追突事故の比率は60から70%だったのが、87%となった。物損事故の発生状況を見ても、追突事故が増えたことから昨年中は97件増の517件と増加。追突事故のほとんどは、渋滞時の前方不注視など気の緩みによるものだという。

昨年中の単月の発生状況を見ると、ETC割引制度が導入されてからは、単月の前年同月比が人身事故・単身事故ともにほとんどの月が増加している。

また高速道路内で、人身事故の半数以上、物損事故の3分の1が発生しているのが、海南ICから広川ICの間で、長峰トンネル北口を境に緩やかな下り坂や上り坂となっており、自然渋滞が発生することも原因の一つと同課は分析。時間帯別で事故がもっとも多いのは、午後4時から6時の夕方や午前6時からの朝だという。

追突事故の大きな要因ともいえる車間距離の不保持は、高速道路で特に危険性が高いとして、昨年10月から道路交通法の改正により、高速道路などにおける車間距離不保持違反の反則金などが引き上げられ、現在、渋滞解消に向けて海南~有田南間の4車線化が進んでおり、平成24年度には完成予定。同隊は「高速道路は本来、快適・安全に走れるよう作られた道路。遠出する際は、事故の恐さを考えて、体調を万全に整えて出かけるように」と話している。





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